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■概要
ある日、妻がいつかは死んでしまうんだということを想像した。
今、彼女が何か大きな病を抱えているなどというわけではないけれど、人は必ずいつか死ぬのであって、正確に言えば人は誰しも最期の瞬間に向かって少しずつ死んでいっているのかもしれないし、とにかくその事実にひたすら悲しさがこみ上げてきて、耐えきれなくなった。
しかし、その日は必ず来る。もちろん僕の方が先に死ぬ可能性だって大いにあるけれど、いずれにしてもどちらかが必ず相手の死に目に直面し、これまで経験したことのない感情に出会うのだろう。
思えば、僕にはまだ知らない痛みが多すぎると思う。親族との別れだってそれほど多く経験しているわけではないし、何かどうしようもなくやるせない出来事に直面したこともない。それらは今後の人生でどんどんと出てくるわけだ。それが、とてつもなく恐ろしいことのように思えてきた。
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三十歳を迎えて、知らない痛みを想像しながら文章を書きました。
知らない痛みに触れられるよう、企画・執筆・デザインをすべて一人で行いながら、表紙を一枚一枚丁寧に破っています。
※写真は全て作成中のサンプルのため、実物とは一部内容が異なる可能性があります。
※装丁の一部が意図的に破られています。破損ではありませんので、ご了承くださいませ。
■目次
はじめに:まだ、知らない痛みのために。
痛みを知らない私たち
リスクを回避しない
堕ちられるのは底があるからこそ?
境界線
対談:「痛み」は見えるのか?
僕らをつなぐもの
対談:「私たち」が包含する範囲
痛みから生成へ
対談:役に立たない言葉の必要性
もっとも予測不可能な痛みについて
エピローグその①:痛みを知った2つの原体験
エピローグその②:言葉の可能性に代えて
■詳細
・サイズ:文庫(A6)
・ページ数:72P
・文章&デザイン:角田貴広
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